2010-06-06
第52話 本部研修会
道院長・支部長研修会から帰ってきました。
今回は組織機構改革がメインの研修会。 90%以上が座学でした。
土曜日朝4時半に道院長・支部長 5人で福知山を出発。7時半頃香川県に到着。
讃岐うどんで朝食を済ませ、いざ本部へ。
朝のすがすがしい空気を吸いながら駐車場から坂道を登っていきます。
「おはようございます。 ごくろうさまです!」
本部仁王門の前で本部職員2人が笑顔の合掌礼で迎えてくれました。
これで こころも リフレッシュ。 心地よい風がスーと顔をなでていくような気分です。
しかし、講義に入ると頭はパニック状態。 事前に聞いていた情報以上の組織変革の内容です。
組織改革の趣旨は充分に理解できるのですが、実際に組織を運営していく実務的内容が難解です。
朝、9時から夕方6時まで講習を受けても、まだ充分に理解できません。
疑問点が次々と出てきます。
同伴した支部長達と帰り道もそしてホテルに帰っても議論が続き午前1時過ぎまで話し込んでしまいました。
朝早かったのに講義中は勿論、眠気もなく目がパッチリ。ベッドに入っても同じです。
リフレッシュしたはずの心が何か ドロ~ン とした感じです。
しかし、昨夜の議論が功を奏したのか、今日の講義では本質的な部分が見え始めました。
全体のイメージが掴めだしたのです。
それまでの細かい部分がつながり、いくつかのピースが固まりとなってパズルの絵が現れ始めました。
新たな組織改革は確かに厳しい内容ですが、それを理解できたことで気持ち的には随分と楽になりました。
時期を見ていつか説明会を開く予定です。
実技は選択制だったので、「高齢者」「女性」コースを受講しました。
平均寿命が延びても健康寿命が短くてはせっかくの人生も台無しです。
- どうすれば健康でいられるか?
- どんな方法があるのか?
- 少林寺拳法でどんなことができるのか?
大いに興味のあるところです。
こちらも、今回の内容をヒントにいろいろとアレンジして何かを作り出したいと考えています。
少林寺拳法でできること。
きっとあるはずです。
話は変わって (/_・)/ いや、続きです。
前に書いた絶対評価と相対評価、覚えていますか?
今回の研修会の中で東京で実際に高齢者を指導している模様を撮影したビデオを見る機会がありました。
60才から80才くらいの高齢者がやっているのですから、我々?若い者からすればぎこちない動きです。
決してお世辞にもスマートな動きではありません。
しかし、指導の先生がいうには
「皆さんは彼らの動きを見て笑うかも知れませんが
スタートがどんなであったかを知っている者にとっては、
彼らがここまで動けるようになったことは、
涙が出るほどうれしい出来事なんです」
というのです。
もう、この一言で絶対評価の大切さがわかります。
誰かと比較して ああだこうだ、という世界が色あせてさえ見えます。
比較することに何の価値も見いだすことができません。
その人がスタート時とこんなに変わった。それだけですばらいしいことなのです。
その指導の先生が発した言葉に 思わず
グッ
ときました。
そして、その先生の人柄に惹かれました。
私もその先生のようでありたいと思いました。
そんな、あんな いろんな宝石がそこら中にいくつも転がっているいい研修会でした。