第299話 卍マークの時代の熱気
先日、小森拳士から丹波新聞という新聞をいただいた。
発行日を見ると昭和61年1月1日となっている。
新聞には当時の柏原道院の拳士が気合一杯に稽古している姿があり熱気が感じられる。
「どれが私だと思いますか?」
と、訊かれたが全くわからない。
どこかに写っているらしいが・・・
わからない。
老眼鏡がないと何も見えない歳になってしまった(笑)
何かを見つけて高蹴をしてる中央の女の子が小森拳士らしい。
写真を見て驚いた!
なんて可愛いいんだ~っ!!
やっぱり、老眼鏡は欠かせない。(笑)
いや、それよりも・・ここ↓↓

何か白いモノが足に刺さってるし~!
オーマイガッ!!
どこからか飛んできた凶器をとっさに足で受け止めたのか?
他の拳士に当たったらケガをする、私が止めなければ!!
そんな思いだったのか?
この当時、小森さんはまだ小学生だ。そして多分まだ緑帯だ。
なのに、足で受け止めるとは・・・・
一体どんな小学生なんだ~!!
咄嗟のこととはいえ、これは誰にでもできることではない。
話を戻して
新聞と一緒に当時の柏原道院の練習風景や
演武会などの模様を撮影したDVDもいただいた。
そこには胸に卍のマークをつけた拳士達がいた。
無駄話など一切無い、真剣なまなざしで指導者の説明を聞く姿があり、
稽古にも今とは違う激しさがある。
乱捕りの風景もあった。
子供達は胴とグローブとフェイスガードを着け、一般拳士は防具を着けない空乱をやっている。
激しい!!
当たれば・・・・・じぇ~ったいにケガする。
そんな激しさだ。
こんな激しい稽古風景をみてあらためて思った。
なつかしい~!!!!!
そうそう、この時代、みんな何かに取り憑かれたように激しかった。
私もこの当時はまだ30代後半。まだ血気盛んな馬鹿者。
稽古が終わると道場の端に拳士を並ばせて
一人ずつ呼び出しては乱捕りをやってた。
防具無し、一人20分~30分。10数人を相手していた。
子供達も元気だった。目の色が今と違っていた。
今ならひんしゅくを買うような稽古だったがそれも時代だったのだろう。
当時は当時の、今は今の時代があり
時代と共に全てが変化するのは当然のこと。
その当時の稽古が懐かしいが、今は今の時代の稽古方法があるので
何も昔に戻るつもりはない。
卍を胸に、同志相親しみ、相援け、相譲り、協力一致して理想境建設に邁進す
と、燃えていた時代。
その想いの強さが稽古の激しさに現れていた時代だったのか。
柏原道院の稽古風景を見て懐かしくなってしまった。
今、
70歳を目前にして稽古の激しさはないが、子供達や保護者の方々と開祖の志を胸に
楽しんで稽古が出来ている。
稽古風景は変わっても理想境建設への想いはずっと変わることはない。
おっと、足に何か刺さっている上の写真。
よく見たら・・・・
天井の蛍光灯??
足に刺さっていたと思ったのは錯覚?
天井の・・・蛍光灯?
・・・錯覚?
・・・・・・??
天井の・・・蛍光灯?
??・・・・・???
ん~~っ!
あ~あっ、蛍光灯でオチが出てこない!!
残念!!
修行不足です!
これは昔と変わらない(笑)